造り手の味のイメージをそのままに。徹底した商品管理に取り組んでいます。
造り手にとって一番悲しいことは、造り手がイメージした味わいとは異なった味でお客様に届いてしまうこと。
蔵元とお客様の間に立ち、蔵の想いや商品選びのお手伝いをすることが私たちの役目と考えている以上、品質の劣化ということは極力さけなければならないことなのです。
よく「お酒は活きている」と言われますが、管理の条件や環境によりお酒の品質は良くも悪くもなってしまいます。(3ヶ月もあればその酒屋の味になってしまうと言われます。ラベルが同じだからどこで買っても味は一緒という風にならないのがお酒なんですね。)
特に温度変化と直射日光(紫外線)は品質への影響が大きく、適切な状況での管理を求められます。
当店では、お酒にとって最適な環境設備を取り、皆様のお手元に届く際に少しでも最良の状態でお召し上がりいただけるよう日々、取り組みを行っております。
貯蔵用の大型冷蔵庫は3機設置しており、安定した温度管理のもと商品管理を行っております。
それぞれ異なる温度管理が行えるのが特徴で、お酒にとって最適な環境を整えるだけでなく、温度を適宜変化させることで熟成のスピードを早めたり遅らせたりし、最適な状態でご提供することを心がけています。
お酒にとっての天敵は「日光」「蛍光灯」。光に含まれる紫外線は変色やラベル焼けだけでなく味や香りの変化をもたらせます。
保管場所はもちろん「日光」「蛍光灯」の紫外線があたらないような工夫を行っていますが、店内の照明や冷蔵庫の照明も「LED照明」を利用して光による劣化を防いでいます。
店内はちょっとだけ暗いですが、これもおいしいお酒をご提供するために欠かせないことなのです。
温度変化や紫外線の影響で味わいの劣化が顕著に現れるワイン。
当店ではワインセラーとワイン専用ルームを儲け、デイリーワインとしてお楽しみいただけるリーズナブルなワインから高級ワインまで年間を通じ一定の温度でワインを保管しております。
日本酒には生酒と火入れ酒(熱殺菌済)の2酒類があります。
生酒は、フレッシュで若々しい味わいが特徴ですが、酵母などがお酒の中で活きた状態なので酒質の変化が早いのが特徴です。
一方火入れをしているお酒は生酒に比べるとすっきりとした味わいで、熟成による味わいの変化が緩やかなのが特徴です。
しかしながら、日本酒は焼酎に比べ「温度変化」と「紫外線」に弱く、温度が高いと熟成が早く進んでしまいます。熟成が早く進むと品質の劣化や香りの変化が大きく起こり、そのお酒が本来持っている味わいを失ってしまいます。
(お店の管理方法一つで味が変わります。ラベルが一緒だから味が同じというわけではないんです)
また紫外線を発する蛍光灯の下で長時間放置すると「着色」などの恐れがあります。(当店では紫外線を発生させないLED照明のもとで管理しています)
当店では温度管理に特に力を入れており、お客様にご提供するまでに-10度~+3度までの段階の違う温度帯で熟成のスピードをコントロールしています。
こういった品質管理により、皆様のお手元に届く際に少しでも良い状態でお召し上がりいただくことが可能なのです。
焼酎の場合はアルコール度数が高いため、日本酒やワインに比べ温度変化による品質の劣化は大きくありません。何年も熟成させる(寝かせる)ことで、まろやかになったりお酒自体の風味が増していくのが焼酎の特徴です。
しかしそんな焼酎も保存方法を間違えてしまうと劣化が進み、焼酎の香りや風味を損なう結果となってしまいます。特に高温での管理は品質を劣化させ、紫外線を発する蛍光灯の下で長時間放置すると焼酎に含まれる成分が分解されてしまいます。
当店では店内での管理温度を一定に保つことで温度変化による劣化を防ぐ取組を行っております。
また、日本酒と共通することですが直射日光や紫外線を当てないよう、紫外線を発生させないLED照明のもとで管理しています。
ワインは保存状態によって、品質が大きくかわる非常にデリケートなお酒です。(保管状況によっては1日で味が変わると言われています)
特に保存状態を左右するのが「日光」「温度」「湿度」「振動」です。ワインは瓶に詰められたあとも瓶の中でゆっくりと熟成を続けています。
保存環境が悪いと味のバランスが崩れてしまうというわけなんですね。
当店では店内にワイン専用ブースとワインセラーを設け、年間を通して一定の室温で管理を行っています。また、劣化を促す紫外線が出ない照明を使用しています。